2025/06/16 仮想通貨ニュース

Jun 16, 2025

週末の仮想通貨ニュースを見ていきます。

1. Walmart・Amazon、米ドル裏付けステーブルコイン発行を検討

小売大手のWalmartとAmazonが、独自の米ドル裏付けステーブルコイン発行を検討していることが報じられました。これにより、従来の決済ネットワークからの手数料負担を大幅に削減できる可能性があります。

両社は年間で合計140億ドル規模の決済手数料を支払っていると推定されており、ステーブルコイン決済への移行により数十億ドルのコスト削減が見込まれています。

実現には現在上院で審議中のGENIUS法の可決が前提となります。同法案は68対30の賛成で予備投票を通過しており、6月17日の本投票が予定されています。ステーブルコイン市場は現在2,500億ドル規模ですが、米国財務長官スコット・ベセント氏は2028年に2兆ドルに達する可能性があると予測しています。

ベンチャーキャピタルa16z cryptoが、AI評価プラットフォームYuppのシードラウンドで3,300万ドルの投資をリードしました。Yuppは複数のAIモデルの回答を比較評価できる無料プラットフォームで、ブロックチェーン技術を活用してユーザーに報酬を提供します。

プラットフォームではChatGPT、Claude、Gemini、Grok、DeepSeek、Llamaなど500以上のAIモデルの回答を比較でき、ユーザーがフィードバックを提供することでクレジットを獲得できます。このデータはAIモデルの後処理や評価に活用され、AI開発の透明性向上に貢献します。

投資ラウンドには、Google Chief Scientist Jeff Dean、Twitter共同創設者Biz Stone、Pinterest共同創設者Evan Sharp、Coinbase Venturesなど45名以上の著名投資家が参加しました。

YuppのチームはGoogle、X（旧Twitter）、Coinbaseの元幹部で構成されており、大規模な機械学習プロダクト開発の豊富な経験を持ちます。

大手DEXのUniswapが、ワンクリックスワップを可能にするスマートウォレット機能を正式にローンチしました。この機能はAlchemyと提携して開発され、EIP-5792に準拠したスマートウォレットでバンドル取引を実現します。

従来は「承認」と「スワップ」の2段階の取引が必要でしたが、新機能により1回のクリックで完了できるようになりました。これにより取引コストの削減と高速化が実現し、ユーザーエクスペリエンスが大幅に向上します。

Uniswapは全時間取引高で3兆ドルを突破した初のDEXとなっており、創設者のHayden Adamsは「次の目標は10兆ドル」と述べています。

現在の日次取引高は36.2億ドルを超えており、週次取引高は208億ドルです。TVLでも49.6億ドルで業界トップを維持しています。